ガイド
中国語の大意はつかめるのに、短い語を聞き落としてしまうとき
中国語の具体的な文を3組比べ、否定、対象の範囲、話し手の予想を確かめてから、目的を絞ったリスニング練習を選びましょう。
旅行についての中国語ポッドキャストを聞いています。行き先と列車の話はわかっても、話し手が切符を予約済みなのかは聞き取れませんでした。話題がわかるだけでは、この点は確かめられません。
解釈を変える短い表現に耳を向けましょう。 このガイドでは、練習のために作った3組の対照例で、中国語リスニング練習の目標を具体的にします。例は文章による説明であり、MandarinEarのライブラリの録音やリスニングテストではありません。
もう起きたこと? 否定の表現を聞き取る
次の文を、省略せずに比べてみましょう。
- 我还没订票。 — まだ切符を予約していません。
- 我已经订票了。 — もう切符を予約しました。
どちらも切符の予約について述べています。最初の文ではまだ予約しておらず、2つ目では予約済みです。订票だけを聞き取っても、どちらの意味かは判断できません。
確かめるのは、話し手が説明している時点で、予約は済んでいるのかという点です。还没や已经、文末も含め、動詞の前後の表現全体を聞きましょう。この2つを、どんな文でも単語だけ入れ替えればよいという規則として扱わないでください。
1人だけ、それとも全員? 対象の範囲を確かめる
友人3人を招いた場面を考えてみましょう。次の文を比べてください。
- 只有小林来了。 — 小林だけが来ました。
- 大家都来了。 — みんな来ました。
最初の文の只有は、来た人を小林だけに限定しています。2つ目の大家都は、その場で話題になっている集団の全員を含みます。ここでの集団は招いた友人3人であり、世の中のすべての人ではありません。
確かめるのは、その発言に誰が含まれているのかという点です。来了を聞き取れば、誰かが来たことはわかります。それだけでは、ほかの友人も来たのかはわかりません。
只や都だけでなく、対象となる集団を示す語も追いましょう。解釈は文全体で決まります。この対照例は、どこでも1語を置き換えられるという規則ではありません。
同じ時刻でも、予想との関係は違う
到着を述べる2つの言い方を比べてみましょう。
- 他八点才到。 — 彼は8時になってようやく着きました。
- 他八点就到了。 — 彼は早くも8時に着きました。
この対照例では、どちらも到着時刻は8時です。才は予想より遅い時刻として、就は予想に照らして早い時刻として示しています。時計の時刻だけでは、この見方はわかりません。オックスフォード大学の『Elementary Chinese Grammar』の、時刻表現とともに使う就と才の節は、この使い方を話し手の予想との関係で説明しています。
才だけを根拠に、約束の時刻に遅れたと判断しないでください。 約束していた到着時刻を知るには、文脈が必要です。これらの語にはほかの用法もあるため、「才は遅いという意味」「就は早いという意味」という説明は、どの文にも当てはまる規則ではありません。
聞き落とした表現から、次の練習を決める
実際に聞く練習では、録音と一致する信頼できる書き起こしのある短い音声を選びましょう。最初は文字を隠します。聞き取った表現と簡単な解釈を自分のノートに書き、曖昧な部分は話題から埋めずに、そのまま残してください。
次に書き起こしを表示し、文全体をもう一度聞きます。出来事がすでに起きたかどうか、誰が含まれるか、時刻がどのように示されたか。このうち、どの違いを聞き落としたのか確かめましょう。
| 気づいたこと | 次にできる練習 |
|---|---|
| 否定や限定の表現を聞き取れなかった | 文全体の中でその表現を聞き直し、次に文字を隠して聞く |
| 語は聞き取れたが、役割がわからなかった | 文脈の中でその構文を確認してから、もう一度聞く |
| 文の意味はわかったが、漢字を入力できなかった | 漢字を思い出す難しさや入力上の問題を、別に記録する |
| 訂正後の文を覚えていた | より広い結論を出す前に、別の録音で同じ種類の違いを確かめる |
これは振り返りの方法の提案であり、原因の診断や、妥当性が確認された進歩の指標ではありません。短い語を聞き落としても、文の意味が必ず逆になるわけではありません。その箇所で何が変わるのかを確認しましょう。
ポッドキャストを使った練習全体の流れは、中国語ポッドキャストから能動的な中国語リスニング練習へをご覧ください。
確かめたいことに合わせて練習モードを選ぶ
MandarinEarでは、用意されている学習コンテンツで、独立した2種類の課題に取り組めます。
- Listen & Chooseは、正誤問題や選択問題で意味と重要な情報を確かめます。
- Listen & Typeは、短く区切った音声を聞いて中国語を入力し、漢字ごとのフィードバックで語句を確認します。
Webでは、サインインしてPracticeに入ります。練習の目的に合うレッスンとモードを選んでください。両方のモードを終える必要はありません。詳しくは、中国語リスニング練習:MandarinEarで取り組む2つの方法をご覧ください。
上の対照例についてのノートは、自分で使う学習補助です。MandarinEarには、これらの語の組み合わせで絞り込む文法フィルターや、聞き落とした原因を自動で診断する機能はありません。練習用に作ったこれらの文が、レッスンに含まれているとは限りません。
よくある質問
聞く前に、短い語の一覧を暗記すべきですか?
役立つ構文を勉強することはできますが、一覧だけでは話し手が何を言ったかはわかりません。この練習では、内容を確かめられる録音の中で、表現全体とその意味を結びつけましょう。
意味がわかっていても、文を一字一句そのまま入力する必要がありますか?
いいえ。意味を確かめる課題と、正確な語句を確かめる課題では、問うことが違います。何を聞き取ったのかを確認したいときに入力を使い、書くことや入力の問題は、理解とは分けて考えましょう。
繰り返した文に正しく答えられたら、上達したと言えますか?
それは、その慣れた文で何ができるかを示します。似た違いがある別の箇所を試し、どのような補助が必要だったかを記録してください。どちらの結果も、それだけで全般的なリスニングレベルを示すものではありません。
次に短い表現が曖昧に聞こえたら、その表現によって何が変わるのかを確かめましょう。 まず1つの違いと1つの完全な文に取り組み、それから残りの音声に戻ってください。